心機能の評価の一つに左室拡張能があります。
勉強するとLVEFぐらい大事でした。
左室拡張能の評価で必要な知識
お二人の投稿を参考にさせて頂きました。
心リハ太郎@shinrihataroさん 左室拡張能(E/e’)のわかりやすい(かもしれない)解説
むるまゆ @blognurumayuさん 心エコー図左室拡張能編

めっちゃ分かりやすいので、頭にスッと入ってきてイメージしやすくなりました!
まず理解しておきたいのは、左室の拡張がなぜ評価する対象になるのか。
それは、収縮期の前に血液を貯える力がないと収縮力があっても、十分な血液が拍出できないばかりか、左房の圧も上がり循環がスムーズにいかなくなります。
そのため左室駆出率が低くないにも関わらず、心不全になるケースが出てきます。
それが左室駆出率が保たれている心不全(HFpEF ヘフペフ)です。
その為、収縮力だけでなく、拡張能力も評価する必要があります。
心臓は、心室が収縮した後、拡張期に素早く元の形に戻る過程で、陰圧の力を使い心房にから血液を引っ張りよびこみます。
その際、左室への血液の流入は、心房の収縮よりも左室自身の拡張による圧較差で起こる流入の方がカギになります!
ここで、評価で出てくる指標、言葉を絞って確認しておきます。
この指標達
E波、A波、E/A、DcT、e’、E/e’の6つです💁♂️
まずは、E波
E波: 拡張早期に心室の陰圧で流入する勢いの程度(スピード)

次はA波
A波: 収縮期に心房の収縮で流入する勢いの程度(スピード)

E/A: E波とA波の割合で、障害パターンを把握できます。
分かりにくいのが、正常パターンと偽正常化パターンが見かけ上同じ様な形、
値になる所です。
DcT: E波が最大スピードになった地点から終了するまでの時間です。
e’: 僧帽弁輪移動速度波形 主に中隔壁と側壁の僧帽弁輪を心尖部4腔断面像で、
拡張期に広がる様に移動する速度を表した指標です。
e’の詳細はこちらを参照
E/e’: 左室流入血流波形をe’で除した値で、左室弛緩がE波に与える影響を補正しています。
E/Aで正常パターンと偽正常化パターンを見極める時に有用な指標にもなります。
拡張能が低下するに従い、値が上昇します。
拡張能は障害される段階パターンが4つあります。
段階別にE波とA波を並べてみると、

正常では、E/A波が1〜2程度になります。
分かりにくいのが、障害されるにつれ上がる下がるで捉えられない所です。
次回から、各障害のパターンを見ていきます🙋🏿♂️
DLはこちらから↓


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